「あなたもともに働きませんか」
- 「ありがとう」の一言がこの職で良かった(あおぞらデイサービスセンター 加藤太一)
- 困難な時もスタッフが学習して乗り越える(海部東部デイサービスセンター 伊藤大我)
- 利用者様の笑い、自分の成長にも(もみの木デイサービス 小酒井 仁)
- パートで育児休暇を取り、仕事に誇りをもつ(海部東部介護支援センター 伊藤みほ)
- 子育てしながらも働ける、あたたかい職場環境(清洲ケアマネ事業所 松村順子)
- 最期まで思いやりの心でありたい(あじさいケアプラン 浅井信二郎)
- 介護を通じて人が生き生きと変わる時が嬉しい(あじさいデイサービス 秋田優香)
「ありがとう」の一言がこの職で良かった
あおぞらデイサービスセンター 加藤太一
私がゆうあいグループに入社することになったのは偶然とも言えるようなほんの些細なきっかけでした。以前私がいた業界は、この福祉業界と一部共通点があるものの全くの別世界で、業界経験無し、技術無し、もちろん専門的な知識も皆無の状態で、正直なところ本当にやっていけるのだろうかという不安を抱いたまま入社をしました。
しかし、初勤務の最初に命じられた仕事は朝の挨拶でした。そしてそれから数日間主にしてきたことは利用者様との交流でした。技術的な面は最低限の指導で、ただ利用者様の顔と名前を覚えて、会話やゲームをする。ただそれだけのことでしたが、今確かに言えることはそれが何よりも大切だったんだということです。
専門的な知識や、技術は経験を積むにつれて心配しなくとも身についていきます。最も必要なことは確かな接遇を持ち、一人一人と向き合うことだと思っています。その人のために何ができるだろうと考えることが確かなやりがいになり、利用者様の「ありがとう」の一言で、この職に就いてよかったと思える日がくると思います。もちろん辛いこともありました。お互いの想いがすれ違ったり、考え抜いて出した答えが裏目にでたりすることも少なくありません。でも、その人のために何かをしたいと仕事の仲間と協力したことは大きな経験になり、いつか別の場所で結果を生むと思います。各事業所でそこの仲間と共に人のために何かを成し遂げる醍醐味があります。
どんな病気を患っていても、どんな障害を抱えていても、そこには確かにその人なりの思考や、感情が存在しているということを私は普段から心がけています。その人の視点から物事を捉えることで、また違った景色が見えてきます。それはきっとプライベートの生活や人間関係にも大きな影響を与え、自分自身の成長に繋がると思います。そういった面でも、この仕事には立派なやりがいがあると私は切に思っています。
困難な時もスタッフが学習して乗り越える
海部東部デイサービスセンター 伊藤大我
私がこの仕事を選んだきっかけは、人と接する事が好きだったからという単純な理由でした。いざ始めてみると介護という仕事は奥が深く大変ですが、人の役に立てるという事にとてもやりがいを感じます。海部東部デイサービスセンターは、利用者様がよく笑い、よくしゃべります。利用者様とのコミュニケーションや利用者様同士のコミュニケーションを大事にしているからです。利用者様が帰る時に笑顔で挨拶をして下さると、とても嬉しく感じます。
ですが、大変な時もありました。拒否の強い認知症の利用者様がいらっしゃった時は、お風呂に入っていただけずスタッフも困惑しましたが、その利用者様をきっかけに、皆で認知症の勉強会を開き、入浴の仕方をいろいろ試してみて、今では、その利用者様はスタッフの人気者になりました。
海部東部デイサービスセンターは利用者様と一緒に成長を続けていくデイサービスです。私自身、まだまだ至らない点が多くありますが。利用者様が帰り際にくださる笑顔を糧に、皆さんと一緒に成長を続け、日々の業務を全うしていきたいと思います。
利用者様の笑い、自分の成長にも
もみの木デイサービス 小酒井 仁
今の仕事のきっかけは、偶然のめぐり合いです。ただ自分の興味関心がある分野であったことは確かだと思います。
実際仕事をしてみると、正直仕事がきつい、辞めたいと思うことがあります。その中でも利用者様との別れがあったり、病気等で在宅生活ができなくなるなどで別れがあったりすることで、自分自身が耐えられなくなることもありますが、様々な経験を通して、私自身も成長できてきたと思います。
私自身は社会や家族と関わり合いを持つことが苦手な方な人間でしたので、ある意味人と距離感を持っていましたが、飛び込んでみると意外に自分に合っていることにも気付きました。やってみなければ何事も始まりません。それにたとえ失敗しても失敗することも素晴らしい経験の一つだと思います。
この仕事に就くために必要な力は、仲間とのチームワークと何より笑顔でいられる自分であることです。何事も楽しむフラットでポジティブな心持ちでいることです。
利用者様とのかかわりの中で気をつけていることは、尊厳を大切にすることです。常に尊敬の念を持ち、敬う気持ちで接するという態度を心がけています。
言葉だけではなく表情で読み取ることも必要です。弱音を吐かない方も多いですので、その言葉だけでなく、顔の表情を見て判断することも必要になってきます。
間違った行動や方法でも、その人それぞれの人生の中で長年培ってきた生き方ややり方が正解だということを認めてあげることです。すべてあるがままのその人自身を受け止め認める。とてもむずかしいことですがとても大切なことです。
一番うれしかった言葉は利用者様の笑い声です。言葉だけではなく笑い声を聞くと一番うれしく思います。
毎日の仕事で心がけているとことは、正直、利用者様はご高齢の方なので、今日が最後という気持ちで接している部分があります。昨日まで元気な方が病気になられたり、転ばれたりして二度と会えなくなるというケースも多くありました。
ご自分の中で、もし興味のわく分野でしたら、ぜひ飛び込んできてください。心よりお待ち申しております。
パートで育児休暇を取り、仕事に誇りをもつ
海部東部介護支援センター 伊藤みほ
自分の思っていることを文章にすることは、本当に苦手なことですが、振り返るいい機会にできたらとペンを取りました。
私は2003(平成15)年、海部東部介護支援センターへ入職。パートのまま、その後間もなく第二子を妊娠、育児休暇を取らせてもらっています。
働く理由や働き方は人それぞれで年齢や家族構成により変化していきます。自分や家族が弱っていると働き方も変化します。
まわりや自分が元気で、また支え合える家族や職場の仲間がいて、仕事を続けられるというわけです。
私の事業所の仲間は、子育て中であったり、親の介護や病院の送迎をしていたり、そして治療をしながら、働き続ける環境づくりに努めています。
その結果もあって職員は変わらずに居ることで、末永く利用者さんやその家族と関わらせてもらっています。それは私の誇りであり感謝しています。
子育てしながらも働ける、あたたかい職場環境
清洲ケアマネ事業所 松村順子
(写真左端が松村さん)
▽この会社を選んだ理由
子育てをしながら働くにあたって、臨機応変に対応してくださると聞いたからです。
子供の急な病気など突発的なことや保育園や学校の行事などでのお休みが取りやすいのが一番の決め手でした。
▽仕事の学び方
ケアマネジャーの先輩方皆さん、第一優先を利用者様と考え常に動いている姿勢を見て学ぶことが多かったです。
多種多様な希望要望に常に悩みながら相談しながら対応している姿を見て、自然にその姿勢が身につきました。
▽仕事の醍醐味
やはり「ありがとう」と言って喜んでいただいたときは素直に嬉しいです。
介護生活というとマイナスなイメージが多いですが、それをどれだけハッピーに笑顔で乗り切ることができるかが大切だと思います。そのお手伝いができるようにいつも心がけています。
▽仕事をしていて辛いこと
自分の知識が足りないと感じたときです。
▽普段から心がけていること
心が疲れている方も多いです。
声のかけ方や表情には常に気をつけるようにしています。
▽女性が働く環境として
職場全体が子育てをしながら働きやすい雰囲気です。
職員皆で協力して子育てや自身の病気などでの休みをフォローすることができているのは女性としては働きやすい環境にあります。
▽最後に・・・
ケアマネジャーとして8年間働かせてもらいました。
3歳の娘と1歳の双子を育てながらの入職で、さらに資格を取得したばかりの右も左もわからないケアマネという仕事を始めるにあたり不安だらけでした。
それでも振り返るとあまり辛いと思ったことはあまりありません。それは職場の温かい雰囲気と介護に対して悩みながらひたむきに頑張っている先輩方を見て、自分も頑張ろうと思えたからだと思います。
また、国の情勢は年々変化し、介護保険制度もめまぐるしく変化します。
これからも利用者様に寄り添いより良いケアをするに当たり、研修に参加し知識を習得することは欠かせないことと感じています。
最期まで思いやりの心でありたい
あじさいケアプラン 浅井信二郎
もしも今、目の前の人が倒れたらどうしますか?
そう聞かれて、救急対応の事を考えられた方は、とても素晴らしい方だと思います。
この質問の意味は、他にありました。聞かれていたのは、何も人を助けるための方法の事や救命のための技術の事ではありませんでした。
聞いていたのは、単純にただ、目の前の人への思いやりの心について。
突然人が倒れたら、道端に人が倒れていたら、助けたいなと、心が動いてしまう、働いてしまう、誰もが持っている思いやりの、その一番最初の、心についての問いかけ。
できる事なら、そのままの気持ちで、そうして自然と、手を差し伸べたい、誰もが思う心のかたちを、誰もが思う同じかたちを、現実に実現したいと、目指せる場所が、ゆうあいグループだと信じています。
それぞれに違う能力や、性格、年齢、性別、ライフスタイル、個性、職種、給料、雇用形態の垣根を越えて、人それぞれが、協力しながら、思いやりのかたちを目指しています。
そこには苦労も、努力が必要な時や、楽しい事も、もしかしたら辛い時だって、笑い話もあるけれど、ゆうあいグループに集まった人たちと、同じ時間を過ごせる事が、安心と、幸せな時間であればと願います。
認知症だから、何をしてもいい、暴言を言ってもわからない。動けないから、ほっておけばいい、お金を使わせない。辛い、消えてしまいたい、周りに迷惑をかけている、役に立たない、ただ生きているだけ、ただ息をしている、けれど違います。
どんな人であろうと、どんな状況におかれていようと、人が死ぬ、その間際まで、思いやりの心が続いている事を、ゆうあいグループは、知っているのだと思います。
介護を通じて人が生き生きと変わる時が嬉しい
あじさいデイサービス 秋田優香
ゆうあいグループの事業所の一つである、あじさいデイサービスで働かせていただくようになって早いもので15年が過ぎました。たくさんの利用者様と、たくさんの関わりを持たせていただきました。
デイサービスで仕事をしていて、本当によかった!と思えるときがあります。それは、高齢によりご自宅で寝て過ごしがちになっていた方が、あじさいデイサービスをご利用されるうちに元気になり、本当にいきいきとした表情へ変わっていくときです。笑顔が増え、在宅生活にも良い影響としてつながっていきます。そんなときは本当にとても嬉しいです。
またもちろん、それとは反対に、いろいろな事情でデイサービスを卒業していくのを見送ることもあります。長く関わればそのぶんお別れはさみしく、介護の仕事をやっている中で一番つらいところだと思います。だからこそ、毎日を楽しく、その人らしく過ごせてもらえるような対応を心がけています。
開設当初から、変わらないなぁと思うのはスタッフの雰囲気です。スタッフ同士はもちろんですが、利用者様へもあたたかいものを感じます。そういう空気が心地よくて、自分もその一部であればいいなぁと思いながら働いています。よく「介護の仕事?大変じゃない?」と聞かれます。確かにきれいなことだけではないので、大変じゃないと言ったらうそになります。でも、笑顔にたくさん関われるやりがいのある仕事です。
私たちはサービスを提供している側ですが、利用者様とお話をしたり、笑ったり、時には一緒に悩んだりしていると、逆にいろいろなことを経験し学ばせてもらい、与えてもらっているように感じます。これからも、スタッフ同士で協力し、切磋琢磨しながら「来たら元気になれる居心地のいいデイサービス」を目指して、楽しく頑張っていきたいと思います。